公開日 2024年12月17日
ウイルスや細菌が引き起こす感染症。
子どもや高齢者が感染症にかかると、重症化したり、命にかかわるものもあります。
また、多くの人々が感染症にかかると、私たちの生活に様々な影響を及ぼします。
感染症にかからないようにすること、うつさないようにすることが大切です。
感染症を防ぐために有効な手段は、習慣として身についている「手洗い」「うがい」「口腔ケア(歯みがきや舌の清掃)」です。
そして、新型コロナウイルス感染症の大流行で経験したからこそ身についた「咳エチケット」「換気」です。
感染症のお話し
感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が、口や鼻、手などを介して体に入り込み、増殖することで発症する病気です。病原体の種類により、発熱やせき、頭痛、発疹、下痢などをはじめとする様々な症状が現れます。
自分だけがかかるのではなく、家族や友人へどんどん「うつる」ことで、学校や仕事を休んだり、楽しみにしていた旅行が中止になったりと、日常生活に多くの支障をきたします。
そのため、日頃からきちんと手洗いをする、口腔ケアなどの感染症対策に加えて、バランスの良い食事をとること、十分な休息(睡眠)で免疫を高めることが大切です。
季節で流行していたものが・・・・
新型コロナウイルス感染症が大流行する前は、「インフルエンザは冬に流行する」「手足口病は夏のプールの時期に流行する」など、感染症の種類により、流行する時期がだいたい決まっていました。昨今では、季節を問わず、通年で発症報告がある感染症も増えています。その結果、私たちが感染症にかかるリスクが高くなっています。
★感染症の流行状況を確認できます!
岩手県内における、感染症の発生状況は、岩手県感染症情報センターのホームページから確認できます。
詳しくはこちらをご覧ください。
感染症対策を引き続き実践しましょう
新型コロナウイルス感染症大流行の時、みんなで様々な感染症対策に取り組みました。
ソーシャルディスタンス、三密回避、アクリル板での飛沫予防、テレワーク、空間除菌、入室前の検温など、みなさんも実践されてきたとおりです。
新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着き、感染症対策を実践する場面が減っています。感染症対策の基本である「手洗い」「うがい」「口腔ケア」は引き続き実践しましょう。
①手洗い
外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前など、日常生活で何回も行う手洗い。
正しい手洗いを行うことが、感染症対策では重要です。
手洗いの始まりは流水で汚れを落とし、それからハンドソープをつけます。流水洗いを省略し、ハンドソープを手に取っていませんか?手洗いの後は、きちんと手を拭くことも大切です。
②うがい
うがい効果は、お口の中のウイルスや細菌を洗い流したり、のどの乾燥を防ぐことで、感染予防の効果があります。まずは、ブクブクうがいでお口の中の汚れを吐き出してから、ガラガラうがいをしましょう。
③口腔ケア
口腔ケアは、丁寧な歯磨きや、歯間ブラシを使って歯のお掃除、洗口液(マウスウオッシュ)でうがいをすることをお勧めします。加えて、忘れないでほしいのが「舌のお掃除」です。お口の中を清潔に保つことは、感染予防でも重要です。また、口呼吸をしていると、お口の中が乾燥します。鼻呼吸を心がけましょう。
④咳エチケット
咳やくしゃみで「しぶき」はおよそ2m飛びます。。咳エチケットとは、感染を広げないために、咳やくしゃみをする際にマスクやティッシュ、ハンカチ、袖などで口や鼻をおさえることです。咳エチケットをせずに、咳やくしゃみを「手のひら」でおさえると、ウイルスや細菌が手につき、その手でドアノブなどに触れること、またドアノブや周りの物に触れた手で、自分の目や口に触れることでも感染拡大につながります。
⑤日常生活で気を付けてほしいこと
- 換気をする
冷房や暖房を使用すると、窓やドアを閉め切りになりがちです。こまめに換気をしましょう。
- 規則正しい生活をおくる
バランスの良い食事、十分な休息、質の良い睡眠は免疫力アップにつながります。運動や入浴により、体温を上げ、免疫細胞を活性化させましょう。
- 人ごみの多い場所を避ける
多くの人が集まる場所は、感染リスクが高まります。なるべく避けるか、その場に応じたマスク着用や咳エチケットを心がけましょう。
- 体調に不安があるときは無理をしない
発熱・下痢・嘔吐などの症状がある場合は、無理をせず自宅で療養し、必要であれば医療機関を受診しましょう。
- 予防接種を受ける
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの予防接種は、発症を抑える効果や重症化を予防する効果があります。
高齢者や基礎疾患のある人は感染すると重症化することがありますので予防接種を受けることを検討しましょう。また、小さなお子さんや小中学生など集団生活における感染拡大を防ぐためにも、予防接種を受けましょう。