公開日 2022年02月09日
更新日 2022年08月12日
標記審議会を開催しましたので、以下のとおり結果をお知らせいたします。
開催日
令和4年7月13日(水)午後1時30分~午後3時30分
開催結果
○要旨
報告事項、議事についての主な質問・意見及び回答
※詳細は、開催結果[PDF:365KB] をご参照ください。
■報告事項
<岩手県が公表した「最大クラス津波浸水想定」>
・国・県の発表に対して、単に一つの想定であり、前提条件が変われば当然浸水範囲が変わってくる。岩手県の発表をそのまま信じると、復興まちづくりを基準にした内容から大きく離れてしまい、中々施策がうまくいかないと思う。直近では新市庁舎の建設をどうするかというのが大きな課題だが、県の発表に対し、避難は完全に行い、色々な対策をとるということであれば進め方もあると思うが、釜石市が県の発表の浸水想定100%に縛られて、動けない状態をどのような判断で進めたいと思っているのか。
→三重の防御を無視した形でまちづくりを進めることではなく、そこを基本にしたうえで県の方の想定を現段階では最大として避難対策を講じる計画を立てていく流れになるかと思う。
・浸水区域の説明の中で、破堤ありと破堤なしとした理由を聞きたい。
→皆さんには一番最悪の場合の想定を参考に逃げていただきたい。一方で今まで10年かけて、一定の基準に乗っ取って津波にも粘り強い構造物を造ってきたため、機能した場合についても参考にしていただきたい。
・湾口防波堤など人間の作る構造物は、造った途端に劣化が始まるため、破堤ありの方に重きを置いて、皆さんにわかっていただくことが大切だと思う。
→最大の津波を想定しながら、これから我々の方では避難に対する計画といったものを進めて参りたいと思う。
・これまで開催した最大クラスの津波想定の3回の説明会において、他の地域ではどう受け止めているのか。
・一番心配なのは、夜中に大地震が発生した場合に、避難場所から避難所にどうやっていくのか。その場合、高速道路の利用の検討も必要だと思うがどうなのか。
→双葉小学校、釜石東中学校での開催でそれぞれ45名程度参加した。TETTOホールBでは27名が参加した。
→今回の想定で新たに浸水範囲に入った上中島地区住民の皆様は、避難のあり方についてすごく関心があると思った。それは、質問の中で、街中で今自分がいるところは、想定でどのくらいの浸水の高さにあるかを、表示盤で表示してもらえれば、それを目安に避難行動につなげたいという意見があったため。
→また、徒歩の避難を原則にしているが、地域の実情、体の不自由な方の避難を想定し、車両避難も必要ではないかとの意見もあった。
→緊急避難場所を新たに見出したいという意見もあり、現地を一緒に歩いて、適切な場所を見出している。
→今回、浸水想定の範囲が非常に広くなっていることから、自主防災組織などを中心とした避難のあり方を構築し、どういう逃げ方をするかなどの話をしていかなければならないと思っている。これから各地域に入り込んで、現状自主防災組織が結成されているところは、基本的なところをもう1回確認し、できてないところは、結成を目指してどのように取り組んでいくかなどを一緒に計画していきたいと思っている。
→高速道路の利活用は、関係機関等々とは話をしている。基本的に事前に人が高速道路に入ることは難しいが、国の意見も伺いながら計画を立てていきたい。
・浸水区域を示した地図のピンク色が濃かったり薄かったり、これが非常に見えにくい。どこまでが何メートルの濃さがよくわからない。もっと色分けを鮮明にした方がいいのでは。
・色々なケースが考えられるため、夜間を想定したことも考えなければならない。また、時間的場面で津波が来たときにはどうしたらいいのかなど、対策が必要なのでは
・住民としては、自分の近くにどの程度の水が来るのか、避難の判断基準となる目安が電信柱などに必要ではないかと思う。
・自分の周りのことを自分たちでどう考えていくか必要だが、具体的なところの目安がまずないと。早い時期に、そういうのを進めるためには何が可能なのかを、地域に示す必要があるのではないか。
→図面については、県の方で詳細なものをどうやって出すかというところを検討してもらっている。
→日中だけではなくて夜間も想定することについては、国の被害想定で日中、夜間、避難があまりなされなかった場合の3パターンの想定を出していた。県の方も8月には被害想定を出すことで取組を進めているため、それを見ながら対応していきたいと思う。
→電信柱に浸水想定等々が必要ということについては、これからの計画の中で意見を頂戴しながら対応して参りたい。
→復興住宅等々、要支援者、垂直避難などについては、その復興住宅の自主防災組織で、どういう逃げ方をするのかなど、お手伝いで入りながらベストな避難ができるように一緒に取り組んでいきたい。
■議事
<釜石市新市庁舎建設>
・安全安心の市役所を作りたいという目的だったのが、手段である天神町に市役所を作るというのが目的になっている。津波浸水想定区域に建てたから被害が起きたとなっては、やっぱりまずいと思う。東部地区の発展というが、浸水区域以外に建設して、高速道路のインターチェンジを活用して、新たな副都心というようなものを作って、東部地区とともに栄えていくという考えもあると思う。東部地区の産業界、地方の方から東部地区に市役所が必要だという発信やアピールがあまり多くないと思われる中で、他の地区に市役所を建てて、釜石全体の繁栄をどう見るかといった視点の話をお願いしたい。
→歴史背景を踏まえても東部地区は市全体の繁栄に大きく影響する地区であると思っている。地元の活性化、ひいては市の活性化、さらにはその地域の安全というところを担保できるような形というのが最適ではないかと思っている。
・計画が最初はきっちりしていても、時の経過とともに思い忘れて利便性に流れていくことが考えられる。7,000万円の設計費をかけて1階をフリーにしても、市庁舎の建物の容積が増えないため、ますます手狭になる。1階の浸水を容認し、その中で原案の市民と接するカウンターの設置、データのバックアップ化、電源ケーブル等の天井からの採取に加え、パソコン等設置物をすぐに退避できるようにするなど、再度この原設計を検討した方がいいのではないかと思う。
→実際窓口空間として使うところと周りの部屋の使い方まで含んで、設計変更したときにどのぐらいかかるのか数字を出したもの。対策としてカウンターテーブル等を固定式としないで、上物を動かしやすくするだけでも効果があると思っている。改めて、現設計をベースに検討委員会等を含めて、ご意見を頂戴したいと思っている。
・意見として、もし、将来大槌と合併になった場合には、高速道路の近くである上中島のところが一番良いのではないかと思っている。
・この先DXが進んで、市役所の手続きもパソコンでできるような形になり、相談業務もオンライン会議ツールを使ってできるようになる可能性もあると思う。そのため、広いスペースではなくて、限られた窓口対応だけでも十分に可能だと感じる。そのため、3分の1を市民課として使うのであれば、少し予算も見直しをかけられると思う。また少子化進んでいるため、人口が増えることが現実として難しい状況であれば、建物自体の規模も、もう一度見直しかけるということも必要なのかと感じた。
次第
1 開会
2 委嘱状交付
3 市長あいさつ
4 会長あいさつ
5 報告事項
6 議事
7 閉会
配布資料
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