公開日 2015年03月07日
更新日 2024年11月06日
「釜石港コンテナ取扱量の推移」を更新しました(令和6年11月6日)。
釜石港トピックス
『釜石港コンテナ航路セミナー2024in花巻』を開催します!
コロナ禍に端を発する物流混乱とその後の余波、さらには世界中で相次ぐ動乱や定着化した円安基調と物価高騰などが影響し、コンテナ物流情勢については先行き不透明な状況が続いています。
このような中、本年6月、2024年問題を背景に、釜石港のコンテナ定期航路が週3便に増設されるという明るい兆しも見えています。
かかる状況を踏まえ、釜石港湾振興協議会及び釜石市では、コンテナ定期航路の維持存続・拡大と、釜石港を広域経済圏の流通港湾にするため、標記セミナーを開催することといたしました。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
【詳細】
・日時
令和6年12月5日(木)16:00~19:00
・場所
ホテルグランシェール花巻 2F 金剛
・定員
200名程度
講演会
・船社プレゼンテーション
演題:『釜石港と世界を結ぶOOCL国際フィーダーサービス紹介』
講師:OOCL日本支社 アジアトレード統括部長 岡本 浩二 氏
・企業事例報告
演題:『製品輸出における釜石港の活用』
講師:東綱スチールコード株式会社 取締役工場長 福村 雅人 氏
・基調講演
演題:『東北港湾を取り巻く情勢』
講師:国土交通省 東北地方整備局 副局長 渡邊 茂 氏
「参加申込書」はこちら
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釜石港、ポート・オブ・ザ・イヤー2019受賞!
公益社団法人日本港湾協会では、情報誌「港湾」の読者からの投票により、 全国約1,000港の中からその年最も輝ける港湾を「ポート・オブ・ザ・イヤー」として顕彰しております。本年においても、選定が進められた結果、釜石港が「ポート・オブ・ザ・イヤー2019」に輝きました。
受賞理由としては、東日本大震災により決壊した釜石港湾口防波堤の復旧完了、高機能コンテナ荷役機械「ガントリークレーン」の供用といった物流機能の向上のほか、東北横断自動車道釜石秋田線の全線開通及び三陸沿岸道路の整備進捗によるアクセス性の向上が奏功し、経済活動の基盤となる釜石港のコンテナ物流が著しく成長していること、世界中を沸かせたラグビーワールドカップ2019™の開催地である「釜石鵜住居復興スタジアムの」建設資材の輸送に貢献したことが挙げられます。
更には、釜石魚河岸にぎわい館「魚河岸テラス」がみなとオアシスに登録され、地域経済の活性化やまちづくりに大きな成果をあげている点も評価されました。
令和2年1月22日には、東京都内において、全国の港湾関係者約1,000人がご臨席のもと、「ポート・オブ・ザ・イヤー2019表彰式」が執り行われ、今後の釜石港の更なる飛躍に期待が寄せられたところです。
今回の「ポート・オブ・ザ・イヤー2019」受賞を更なる飛躍の機会としつつ、釜石港の更なる利用拡大・利便性向上を通じた地域経済の活性化に努めてまいります。
釜石港、動物検疫港指定!
東日本大震災直後の国際フィーダーコンテナ定期航路開設を契機に、釜石港ではコンテナ物流情勢が 急激な上昇基調にあります。 平成29年9月には、県下初となるガントリークレーンが供用開始され、大型化が進む国際フィーダーコンテナ船や、外貿コンテナ船への対応が可能となったほか、同年11月には、上海港・釜山港等と釜石港を直接結ぶ、外貿コンテナ定期航路が開設され、コンテナ航路の拡充といった利便性の向上によって、釜石港利用が一層促進されております。
このように釜石港が国際コンテナターミナルとして歩みを進める中、今般、令和元年8月26日付で、農林水産省令が改正・公布・施行され、釜石港が県内港湾として初めて、動物検疫港に指定されましたので、お知らせいたします。
動物検疫とは、家畜伝染病等の侵入を防止するため、世界各国の空港・港湾で行われている検疫制度で、動物や畜産品(肉製品、毛皮、牛革など)の輸出入は動物検疫港指定を受けていなければ取り扱いができないこととされております。
釜石港において、畜産品等の取扱が可能となったことで、利便性の向上による釜石港コンテナ物流の更なる飛躍はもとより、畜産品を扱う県内企業を中心に、更なる経済活性化が期待されます。
指定検疫物等の詳細はこちら →動物検疫所ホームページ
釜石港のあらまし
釜石港は、岩手県沿岸地区のほぼ中央部に位置する天然の良港です。
古くは東京・函館間の中間補給地点として重要な役割を担い、明治7年に官営製鐵所が建設されたことで、以来、鉄鋼関連貨物の取り扱いを中心に港勢が発展してきました。
明治5年に、我が国の第1号海図として釜石港が描かれたほか、昭和9年に、青森港、船川港に次ぐ、東北3番目の開港場となり、釜石税関支署が設置されたことからも、その重要性を垣間見ることができます。
平成に入ってからは、完成自動車の陸揚げ・積出し、飼料原料の輸入、IPP石炭火力発電所の石炭輸入など、段階的に行われ、平成15年には、国土交通省から、全国でも数少ない総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)に指定されています。
平成19年には、市民の長年の悲願であった「湾口防波堤」「公共ふ頭」「仙人峠道路」の三大基盤が整いました。
釜石港の沿革
釜石港の歴史・沿革はこちら → 釜石港の沿革[PDF:430KB]
東日本大震災からの復旧・復興
平成23年3月11日、未曾有の激甚災害「東日本大震災」が発生し、釜石港も壊滅的な被害を受けましたが、震災直後の迅速な復旧作業によって、震災から1ヵ月後の4月11日、「公共ふ頭」が供用再開されました。
本格的復興、発展の礎となる「湾口防波堤」「公共ふ頭」の災害復旧事業も、平成23年度からスタートし、平成29年度をもって「湾口防波堤」完成、「公共埠頭」も概ね復旧完了しております。
湾口防波堤の詳細はこちら →国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所ホームページ
公共ふ頭の詳細はこちら →岩手県ホームページ
“地域産業を支える工業港湾から、
岩手県全域を支える流通港湾へ・・・”
釜石港は、震災という逆境をバネに、これからも「岩手と世界を結ぶ物流拠点」として、ドラスティックに躍動を続けます。
コンテナ定期航路
平成23年7月から、国際戦略コンテナ港湾”京浜港”と釜石港を週1便で結ぶ、国際フィーダーコンテナ定期航路が開設されております。
また、平成29年11月から、上海/釜山等と釜石港を週1便で結ぶ、外貿コンテナ定期航路が開設されております。
さらには、令和6年6月から、国際戦略コンテナ港湾”京浜港”と釜石港を週1便で結ぶ、国際フィーダーコンテナ定期航路が新たに開設され、現在、コンテナ定期航路が週3便開設されております。
釜石港を通じ、タイムリーに全世界とのコンテナ輸出入を行うことができます。
皆様のご利用をお待ちしております。
サービス・プロフィール等はこちら →OOCLホームページ SITCホームページ 南星海運ジャパンホームページ
コンテナクレーンのスペック
名称 | メーカー | 内容 |
タイヤマウント型
|
三井造船株式会社 |
・自重:350t ・定格荷重:30.5t ・荷役能力:15本/hr ・コンテナ列数:6列 ・コンテナ段数:2段 ・アウトリーチ:24m |
名称 | メーカー | 内容 |
ガントリークレーン | 日立造船株式会社 |
・自重:557t ・定格荷重:30.5t(コンテナ) ・荷役能力:25~40本/hr ・コンテナ列数:13列 ・コンテナ段数:4段 ・アウトリーチ:36m |
釜石港コンテナ関係奨励金
釜石市では、釜石港を利用して行うコンテナ貨物の「輸出入」「移出入」に対し、予算の範囲内で奨励金を交付しています。
交付対象者 | 奨励金の額 | 年間限度額 |
荷主等 |
(1)コンテナ50個までは・・・ コンテナ1個につき20,000円
コンテナ50個につき1,000,000円
|
左記(1):1,000,000円
左記(2):4,000,000円
|
どうぞご利用ください。
申請方法など詳細についてはこちら →奨励金交付制度
完成自動車物流
平成元年に釜石港で開始された完成自動車物流は、公共ふ頭最大の取扱貨物量を誇っていましたが、東日本大震災の影響により、平成23年3月以降、取り扱いが中止されています。
釜石市では、完成自動車物流の復活を釜石港復興のシンボルと捉え、港湾管理者(岩手県)とともに要望活動等行っています。
世界最大水深の湾口防波堤
津波の被害から釜石市を守るため、国家プロジェクトとして、全長1,960m、水深-63mという世界最大水深の湾口防波堤が整備されました。
東日本大震災においては、津波高で4割(13.7m→8.1m)、津波遡上高で5割(20.2m→10.0m)の減災効果を発現したとされています。
しかしながら、未曾有の大津波により、北堤(990m)がほぼ全壊、南堤(670m)が半壊するなど、著しい被害を受けました。
尊い生命や財産の防護、臨海部立地企業の津波や波浪に対する安全度の向上、荒天時における避泊水域の確保と荷役稼働率の向上に向けて、平成23年度から、災害復旧事業がスタートし、従来より粘り強い構造で、平成30年3月に完成を迎えました。
また、「釜石港湾口防波堤」は、平成22年7月27日に「Deepest Breakwater」としてギネス世界記録の認定を受けています。
湾口防波堤の詳細はこちら →国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所ホームページ
全国港湾海洋波浪情報網(NOWPHAS)
釜石港のリアルタイム海象情報はこちら →ナウファス
公共ふ頭の高機能岸壁
釜石港の公共ふ頭には、岩手県唯一の耐震強化岸壁を含め3つの岸壁があり、東日本大震災直後の救援物資搬入等に力を発揮しました。
その後、3つの岸壁に対して4隻の貨物船が接岸するといった状況がしばらく続きましたが、これによって臨海部立地企業の早期操業再開と生産活動が支えられました。
完成自動車物流の一刻も早い復活と震災後に開設されたコンテナ定期航路の拡大、被災沿岸部の産業経済発展に向けて、平成23年度から、災害復旧事業がスタートしており、増加するコンテナ貨物の取り扱いに対応した県営上屋の整備や、リーファーコンセントの充実が図られるなど、これまで以上に効率性の高いふ頭として生まれ変わっております。
-11m岸壁には特殊な改造が施され、総トン数62,000トン級の大型RORO船が接岸可能です。
東北最大級水深の岸壁
日本製鉄(株)が所有する南桟橋では、自社の貨物だけでなく、公共貨物も取り扱っています。
東日本大震災により著しい被害を受けましたが、平成24年5月に完全復旧を遂げています。
水深-14mを誇り、パナマックス級船舶の入港・接岸が可能であるほか、2港揚げ方式により、最大19万トン級ケープサイズバルカーの入港・接岸も可能です。
東北唯一の全天候バース
日本製鉄(株)が所有する北桟橋には、コンテナ貨物の取り扱いを可能とする、吊上荷重36トン(4点吊り)のクレーンを装備した、全天候バースが整備されています。
東日本大震災により著しい被害を受けましたが、平成24年3月に完全復旧を遂げています。
釜石港の動脈・静脈物流を支える重要な機能を担っています。
復興道路、復興支援道路の結節点に位置する釜石港
復興道路、復興支援道路が全線開通となり、釜石港へのアクセス性が格段に向上しております。
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