公開日 2015年09月04日
更新日 2015年10月09日
震災検証の目的・基本的な考え方
釜石市を含む三陸沿岸は、過去から津波被害が繰り返され、平成23年3月11日に発生した東日本大震災では千人を超える尊い命が失われる悲劇となりました。今回の震災において、これまでの先人の教訓はなぜ生かされなかったのか。このことを重く受け止める必要があると考えます。
このことから、検証テーマを『繰り返されてきた津波の悲劇から何を学び何を未来に生かすのか』として震災の検証作業を行いました。
検証作業では、未来に伝える『教訓』を明確化していくこととし、また被災地の教訓を全国に発信していくことが、必要と考えます。
検証の成果は、将来的に震災誌の発刊、防災意識の向上に向けた防災市民憲章の制定、地域防災計画、震災メモリアル施設整備などの市の防災施策に反映させることにつなげるとともに、もって、震災を後世に引き継ぐ地域文化の醸成を図っていきます。
震災検証の基本的考え方➡ 震災検証の基本的考え方[PDF:483KB]
震災検証の進め方及び経緯
平成23年12月、釜石市東日本大震災検証委員会を設置し、平成26年度まで6編の検証報告書を取りまとめました。
<平成23年度>庁内の課題調査、職員の動向調査、住民アンケート、職員災害対応実態調査等を踏まえ検証作業を行い、検証報告書(平成23年度版)を取りまとめました。
<平成25年度>平成23年度の検証結果を踏まえ、行政以外の市民目線で加えた幅の広い検証を行うものとし、「避難行動」をテーマとして検証作業を行い、検証報告書【津波避難行動編】として取りまとめました。
また、鵜住居地区防災センターにおける市の対応について、釜石市鵜住居地区防災センターにおける東日本大震災津波被災調査委員会を設置し、「釜石市鵜住居地区防災センターにおける東日本大震災津波被災調査報告書」を取りまとめました。
<平成26年度>震災時の市災害対策本部の初動体制の対応状況、学校・子ども関連施設、避難所運営の実態などの課題、今後の方向性などを中心に進めるとともに、地域の震災前後の動きなどの検証作業を行い、検証報告書【災害対策本部編】、【学校・子ども関連施設編】、【避難所運営編】、【地域編】の4編を取りまとめました。
<平成27年度>これまでの検証報告書をもとに、津波から未来の命を守るための釜石の教訓及び住民の避難行動に関わる証言を、それぞれ市民向けの「教訓集」、「証言・記録集」として取りまとめました。
平成23年度以降取りまとめた検証報告書(調査書)
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