公開日 2010年12月07日
クレジットカード ショッピング枠の「現金化」は厳禁です
クレジットカードの現金化とは?
クレジットカードには、商品などを購入し後払いにする「ショッピング」機能と、お金を借り入れる「キャッシング」の機能があり、それぞれに利用可能枠が設定されています。クレジットカードの現金化とは、本来、商品やサービスを後払いするために設定されている「ショッピング」の利用可能枠を換金する目的で利用することです。
買い取り屋による手口
クレジットカードを現金化するとうたい、クレジットカードのショッピング枠で高額商品を購入させ、それを買い取ることで消費者に現金を渡します。
事例
業者に「クレジットカードで買い物すれば買い取る」と言われショッピング枠の限度額50万円でパソコン2台を購入した。業者からは「買い取り手数料を引いた金額で買い取る」と言われて30万円の現金を渡された。
キャッシュバックによる手口
消費者にキャッシュバック付き商品をクレジットカードで購入させ、購入した商品と現金を消費者に渡します。
事例
借金の返済が滞っており、すぐに現金が必要だったところ、インターネットで「クレジットカードのショッピング枠の現金化」という広告を見つけた。それは、キャッシュバックを目的とした商品販売だった。カードで50万円のボールペンを購入し、キャッシュバックの35万円と安価なボールペン1本を受け取った。
アドバイス
- クレジットカードの現金化は決して利用しない。
このような取引はクレジットカード契約違反になります。さらに不正な利用方法であることを知りながら利用することは消費者も詐欺罪などが適用される可能性があります。一時的に現金を手に入れることができても、結局は自分の債務を増やすことになります。
- 「安心」「安全」「合法」という文言を信用しない。
クレジットカード現金化業者は、インターネットや新聞・雑誌などで「安心」「安全」「合法」と広告でうたっていますが、これをうのみにすることは大変危険です。
借金問題を抱えている人がこのような契約を選択することが懸念されています。
- 市消費生活センターでは、借金問題についての相談を受け付けています。無料弁護士相談会も毎月開催されていますので、1人で悩まずご相談ください。