公開日 2008年12月09日
昭和50年4月1日制定
<前文>
近代末期まで、陸中海岸の一漁村に過ぎなかった釜石市は、明治7年の官営製鉄所創設により、製鉄と漁業を中心として栄えるようになった。
その後、幾度かの津波、恐慌、戦争等の影響による盛衰はあったが、東北最大の基幹産業のまちとして、今日まで、重要な役割を果たしてきた。
しかし広大な北上山地を背にした僻遠の地であるため長らく陸の孤島として、とり残され、文化の面では大きく立ち遅れざるをえなかった。あわせて、かんじんの製鉄、漁業の二大産業も、その地理的悪条件にわざわいされて飛躍的な繁栄を阻まれたまま、現在に及んでいる。
一方、市民の相当数が、全国諸地域からの転住者で占められているという地域特性もあって、その生活意識においても、他にくらべて、おのずと異質なものが形成されてきたことはしばしば指摘されるところである。
社会はいま、急速に変転し、私たちは幾多の問題をかかえて難渋している。このときにあたり、真に主体的な行動のなし得る市民の育成を目ざして、釜石市の現実と現代社会の特殊な状況を直視、分析する中から、次のような教育目標を設定する。
<主文>
- すこやかな体を
- 自然に親しむ人
- 節度のあるねばり強い人
- ゆたかな心を
- 自他を敬愛する人
- 明るく協力する人
- たしかな知識を
- 学力をじゅうぶんに身につけていく人
- 生涯を通じて学ぶ人
- しっかりとした考えを
- 広い視野に立って考える人
- 自分の考えをはっきり述べられる人
- たくましい行動力を
- ものおじせずに行動できる人
- 勤労を尊ぶ人
- うつくしい環境を
- まず足元から美しくしていく人
- 住みよいまちづくりに励む人
- かおりたかい文化を
- 生活の中に美を求める人
- 郷土の文化遺産に関心を寄せる人
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