なんだりかんだり

戦後60周年釜石艦砲被災資料展
戦争体験者と中学生の座談会

「語り継ぐ平和といのち」

語り継ごう 釜石の子どもたちに
ともに考えよう 平和といのちの大切さを

終戦間際の昭和20年、釜石は7月14日と8月9日の二度にわたり艦砲射撃を受けました。
戦争がもたらす現実をこれからを担う若者達に語り継いでいく機会として、平成17年8月9日、当館において、戦争を体験された方々と中高生の皆さんの座談会が開催されました。

---参加者の皆さん---

■戦争体験者■
2名
■戦後生まれ社会人■
1名
■中高生■
第一中学校より1名  第二中学校より2名 甲子中学校より4名 東中学校より2名
唐丹中学校より2名 大平中学校より4名 釜石南高校より1名
■司会・進行■
第二中学校 森本教諭


開会式や参加者紹介の後、中高生の皆さんは展示資料の見学を行いながら戦争体験者の方々にお話や説明をしていただきました。
爆弾の破片が展示されているところでは、実際に爆弾の破片が足に刺さり負傷した体験を話してくださいました。

展示品の見学の後には座談会が開催されました。
学生の皆さんからは積極的に質問や意見が発表され、活発な意見交換が行われました。
森本教諭の司会・進行により座談会が進められます。
当時学生であった戦争体験者の方からは、艦砲射撃の様子、当時の学生たちの生活などの体験談を聞くことができました。

戦後生まれ社会人の方からは、日本が貧しい状態から高度成長期に移り変わっていく時代に生まれ育った中での体験や気持ちを聞くことができました。
みなさん、メモをとったりしながら
真剣に話を聞いている様子です。
 中高生からは積極的に質問が出されました。
 学徒動員についてや、終戦時の気持ちなど、実際に体験された方から直接答えていただきました。
 
座談会の最後には、
一人一人から今日の感想が発表されました。


<中高生の皆さんの感想から>
・今まで、戦争を体験した家族からは辛くて体験を聞くことができなかった。今日はよい機会に恵まれてよかった。
・(戦時中の様子を聞いて)信じられない。平和な時代に生まれてきて、自分たちは幸せだと思った。
・今、身近なところでも戦争の被害がある。どの人にも悲しい思いをさせる戦争はだめ。戦争はしたくもないし、見たくもない。
・戦争を体験した家族から話を聞くたびに心が重くなる。でも、一番いけないのは無関心。悲しい現実を風化させないように、これからも関心を持って学校だけでなく地域でも語り継いでいきたい。

座談会は、戦争体験者、戦後生まれ社会人の方々への大きな拍手で締めくくられました。
若い世代が戦争に目と心を向け、体験を語り継ぐことの大切さや平和な未来を考えるためのステップになる貴重な機会となりました。


【 皆さんのご意見、ご感想をお待ちしています】

郷土資料館ではこの座談会に関する皆さんのご意見、ご感想をお待ちしております。

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